物流総合職がきつい4つの理由|3年で辞めて年収87万下がった俺の話

  • 2023-07-23
  • 2026-08-17
  • Blog
  • 602view

「物流の総合職、きついな」

そう思って検索したなら、たぶん当たってる。
俺も3年やって、同じことを毎日思ってた。

週6日勤務。土曜休みは月1回。
有給は年5日、しかも会社指定日のみ。
休みの日でも普通に電話は鳴る。

ただ、この記事は「つらいよね、わかるよ」で終わる話じゃない。
それを読んでも、明日の朝また同じ職場に行くだけだからだ。

書きたいのは辞めるべきか、続けるべきかを自分で決めるための材料。
3年やって実際に辞めた人間の、判断の中身をそのまま置いていく。

結論から言う。
俺は3年で辞めた。そして年収は87万円下がった
そこから元の水準に戻るまで、丸4年かかっている。

それでも辞めてよかったと思ってる。
ただし「辞めれば楽になる」とは口が裂けても言えない。その理由も含めて書く。

物流総合職がきついと言われる4つの理由

物流総合職はデスクワーク中心だろう、と思って入った。
初日から違った。

先に断っておくと、これは特定の会社の愚痴じゃない。
4つとも業界の構造から来ているので、会社を変えても付いてくる可能性が高い。ここが後の判断に効いてくる。

① 総合職なのに、現場に出る

入社して最初の夏。
俺は12メートルのコンテナの中にいた。

中は40℃超え。
30kgの荷物を、手で卸す。

「総合職ってこんなことするんだっけ?」

そう思いながら、汗だくで荷物を運んでた。
スーツを着るのは営業がある日だけ。基本は作業着と、つま先に鉄板が入った安全靴だ。

人手不足の業界だから、足りなければ総合職が入る。
フォークリフトの免許も取らされた。倉庫の在庫整理も、仕分けも、配送の手伝いもやった。

物流はブルーカラーだけど総合職はホワイトカラーでしょ、と思ってた。
全然違った(笑)

しかも現場に出た日も、事務所の仕事は減らない。
戻ってから配車を組み直すので、単純に1日が伸びる。

この現場作業の中身だけを切り出したのが物流倉庫がきつい5つの理由だ。
40℃も30kgも、平日と土曜では別の倉庫の話になる。

② トラブルの謝罪は、全部こっちに来る

配送の遅延。誤配送。商品の破損。車両事故。
物流にトラブルはつきものだ。

そして頭を下げるのは、いつも総合職だった。

取引先からは「代わりの便はいつ来るんだ」と詰められる。
ドライバーからは、こう言われる。

「こんな配車じゃ間に合わねーよ、馬鹿か」

自分のミスじゃないことの方が多い。
渋滞も、機械の故障も、こっちにはどうしようもない。
それでも謝る。両側から挟まれて、ただ謝る。

体力は寝れば戻る。
この板挟みは寝ても戻らない。先に削られるのは、いつも精神の方だった。

この頃どんな精神状態だったかは物流業界はやめとけ?「負け組」なのかに書いた。あわせて読むと温度が伝わると思う。

③ 休みの日も、電話が鳴る

物流は止まらない業界だ。
取引先は企業だから土日は休みだろう、と思ってた。普通に動いてた。

俺の1週間はこうだった。

  • 稼働は月〜土。休みは日祝のみ
  • 土曜休みは月に1回あるかどうか
  • 定時は10〜19時。ただし定時で帰るには上司への引き継ぎが必要
  • 残業は実働30時間あっても、申請できるのは20時間まで
  • お盆と年末年始は「会社休み」扱いだが、実質は有給の消化

そして休みの日も、私用の携帯が鳴る。

「XXが運んできた荷物、倉庫の中になくてどこにあるか知ってる?」
「ちょっと連絡とってくれや」

出なければいいと思うかもしれない。
でも月曜に荷物が止まるのは分かってるので、結局出る。

気づいたら「最後に誰かと遊んだの、いつだっけ」と考えてた。

ちなみに、いつも定時で帰る先輩が一人だけいた。
その人は周りから「やる気がない」と思われてた。

定時で帰る=やる気がない。
その空気が、疑われもせずに残ってる職場だった。

休みの日に鳴るこの電話が何の電話なのかは、運行管理の仕事がきつい5つの理由に書いた。
配車と運行管理を1人で持つと、こうなる。

④ どれだけやっても、年収が上がらない

これが一番きつかったかもしれない。

昇給は基本給に月7,000円。
現場の応援にどれだけ入っても、休日に電話を取っても、そこは1円も変わらない。

年功序列も根強い。成果を出しても、上司より先に上がることはない。
評価の基準も曖昧なまま、年数だけが積み上がっていく。

そして先輩を見れば、10年後の自分がだいたい分かってしまう。
それが一番こたえた。

それでも「きつい=辞めるべき」ではない

ここまで書いておいてなんだが、きついからすぐ辞めろとは思わない。

実は俺、1回目の転職活動で内定をもらったのに辞退してる。
ITインフラ系の会社だった。

辞退した理由はひとつ。
面接で「毎月30人くらい入社があります」と言われたからだ。

そんなに人手が足りないのか、それとも辞める人が多すぎるのか。
どちらなのか分からなくて、正直こわくなった。

当時のエージェントには「そんなことないですよ。私の知り合いも働いてますが、今でも頑張ってますし」と言われた。
それでも信用できなかった。

結局そこから半年、物流を続けた。
あの半年は無駄じゃなかったと思ってる。「本当に業界ごと変えたいのか」を考える時間になったからだ。

勢いで辞めていたら、たぶん次でも同じことを繰り返していた。
だから判断軸を3つ置いておく。俺が実際に使ったものだ。

辞めるかどうかは、この3つで決める原因は会社か業界か会社なら同業でも解決する。業界の構造なら、変えても付いてくる。10年上の先輩を見てその人の働き方が、10年後のあなたになる。今の年齢未経験で業界を変えるなら若いほど通りやすい。

判断軸①:不満の原因は「会社」か「業界」か

辞めるかどうかは、この3つで決める原因は会社か業界か会社なら同業でも解決する。業界の構造なら、変えても付いてくる。10年上の先輩を見てその人の働き方が、10年後のあなたになる。今の年齢未経験で業界を変えるなら若いほど通りやすい。

ここを分けないと、転職しても同じことになる。

上司が合わない、給料が相場より低い、社内の制度が古い。
これは会社の問題だ。同業他社に移れば解決する可能性がある。

一方で、休みの日に電話が鳴る、トラブル対応で予定が崩れる、人手が足りず現場に出る。
これは業界の構造だ。会社を変えてもついてくる。

見分け方は単純で、「この不満、同業の他社なら無くなるか?」と自分に聞いてみればいい。
答えがノーなら業界の話だ。

俺の場合は全部ノーだった。
だから業界ごと変えるしかなかった。

判断軸②:10年上の先輩を見て、そうなりたいか

辞めるかどうかは、この3つで決める原因は会社か業界か会社なら同業でも解決する。業界の構造なら、変えても付いてくる。10年上の先輩を見てその人の働き方が、10年後のあなたになる。今の年齢未経験で業界を変えるなら若いほど通りやすい。

これが一番手っ取り早い。

その人の働き方が、10年後のあなただ。
年収も、休みの取り方も、家庭の状況も、だいたいそうなる。

うちの職場だと、10年上の先輩は同じように休日に電話を取っていた。
役職は付いていたが、やっていることは変わらなかった。

「あの人みたいになりたい」と思えるなら、続ける価値がある。
思えないなら、その理由を言葉にしてみるといい。それがそのまま動く理由になる。

判断軸③:今の年齢

辞めるかどうかは、この3つで決める原因は会社か業界か会社なら同業でも解決する。業界の構造なら、変えても付いてくる。10年上の先輩を見てその人の働き方が、10年後のあなたになる。今の年齢未経験で業界を変えるなら若いほど通りやすい。

これは冷たい話だが、事実なので書く。

未経験で業界を変えるなら、若いほど有利だ。
20代なら「わからないので教えてください」が通る。30代半ばを過ぎると、それが通りにくくなる。

求人票の「未経験歓迎」も、実際は年齢で線が引かれていることが多い。
応募の段階で選択肢の数がはっきり違う。

俺は3年目、25歳で動いた。
正直、もっと早くてもよかったと思ってる。

決める前にやったこと
辞めるかどうかの前に、自分の市場価値だけ見ておく
「自分なんてどこにも行けない」と思い込んだまま判断すると、選択肢を自分で狭めることになる。俺は4年間それをやって遠回りした。数字で一度見ておくと、続けるにしても辞めるにしても判断が変わる。
自分の市場価値を5分で診断する
無料/診断だけで完了。転職する気がなくても使える

辞めた結果、年収は87万下がった

正直に書く。
俺は物流3年目で年収400万だった。転職先の1年目は313万。

87万円のダウンだ。

転職で年収はこう動いた物流3年 → IT転職。下がった分を取り戻すのに4年かかった0万100万200万300万400万物流3年目の水準(400万)転職−87万200物流1年目350物流2年目400物流3年目313IT1年目320IT2年目340IT3年目350IT4年目

入ったのはSESの会社だった。
そして、ここからがなかなか上がらなかった。

手取りは20万。家賃が7万。
物流時代は社宅で自己負担5,000円だったから、この差がそのまま効いた。

休みはある。土日も祝日も、ちゃんと休める。
でも金がない。

外食はほとんどしなくなった。
誘われても回数を減らした。

時間はあるのに、使う金がない。
暇な貧乏人。あの4年間を一言でいうとそれだった。

物流時代とは別の種類のしんどさだ。
体は楽になったのに、財布を見るたびに気持ちが沈む。

年収が元に戻ったのは、丸4年働いた5年目だった。
物流3年目の400万に、ようやく追いついた。

4年かけて、スタート地点に戻っただけ。

「このままじゃ一生貧乏なままだ」
そう思って、俺はもう一度転職活動を始めた。

そして次の会社から提示された年収を見たとき、初めてIT業界に来てよかったと思えた。
物流を続けていたら、到底届かなかった金額だったからだ。

その2回目の転職の中身は長くなるので、物流からの転職方法|物流→SE→ITコンサルで年収600万円に書いている。
ここで言いたいのは、戻るまでに4年かかったという事実の方だ。

だから、年収が下がる可能性は本気で計算しておいた方がいい。
毎月いくら使っていて、最低いくら必要なのか。ここを調べずに動くと、俺と同じ4年を過ごすことになる。

短期で見れば、完全に損だ。
長期で見て初めて得になる。その間を耐えられるかどうかは、先に考えておいた方がいい。

ひとつだけ救いがあったとすれば、物流でやってきたことが無駄にならなかったことだ。

ドライバー、客先、上司。毎日いろんな相手と話して調整してきた経験は、そのまま使えた。
電話対応すらまともにできない人が、この業界には意外といる。年上でも(笑)

動くなら、今日やることは1つでいい

いきなり辞表を出す必要はない。
俺も内定を辞退して、半年迷ってから動いてる。

ただ、何もしないと何も変わらないのも事実だ。

在職中なら、求人を眺めるところからでいい。
「こんな条件の仕事があるのか」と知るだけで、今の職場が普通じゃないことに気づける。

俺が物流にいた頃は、週6日も休日の電話も「そういうもの」だと思ってた。
おかしいと気づいたのは、外を見てからだ。

比較対象がないうちは、しんどさの正体すら分からない。
まずはそこからでいい。

どんな職種に行けるのかを先に知りたいなら、物流からの転職先おすすめ7職種にまとめてある。

まず比較対象をつくる
求人を眺めるだけでも、今の職場が普通かどうかは分かる
俺が週6日も休日の電話も「そういうもの」だと思えていたのは、外を知らなかったからだ。年間休日120日、残業みなしなし、リモート可。そういう求人が実在すると知るところからでいい。
求人を見てみる(リクナビNEXT)
無料/応募しなければ何も起きない。見るだけで終えてOK

もう少し踏み込むなら、エージェントに話を聞く手もある。

俺が2回目の転職で年収を大きく上げられたのは、エージェントの一言がきっかけだった。
「その経験なら年収は上がりますよ」と言われて、初めて自分の市場価値を疑わなくなった。

4年間ずっと「自分にはこの程度の価値しかない」と思い込んでいた。
それが他人の一言で崩れた。

自分ひとりだと、どうしても安く見積もってしまう。
そこは他人に見てもらった方が早い。

どのエージェントに話すかで迷うなら、【物流】転職エージェントおすすめ比較に俺が使ったところを並べてある。
物流から出る前提で選んでいるので、そこだけ見てもらえればいい。

自分ひとりで決めない
「その経験なら年収は上がりますよ」の一言で、俺の思い込みは崩れた
4年間ずっと「自分にはこの程度の価値しかない」と思っていた。それを崩したのは、自分の分析ではなく他人の一言だった。市場を毎日見ている人に聞くのが、いちばん早い。
無料で相談してみる(リクルートエージェント)
無料/在職中でも利用可。相談だけで終えても問題ない
※ 相談したからといって、応募や退職を迫られることはない。合わなければ使わなくていい。

まとめ

物流の総合職はきつい。これは気のせいじゃない。

現場に出て、板挟みで謝って、休みの日も電話が鳴って、それで年収が上がらない。
3年やった俺が言うんだから、たぶん合ってる。

ただ、辞めるかどうかは別の話だ。
不満の原因が会社なのか業界なのか。10年上の先輩を見てどう思うか。いま何歳か。

そこを整理してから決めればいい。

俺は年収を87万下げて業界を変えた。
元に戻るまで4年。その間は「暇な貧乏人」だった。

だから軽々しく「辞めれば楽になる」とは言わない。
実際、辞めた直後の方がしんどい時期はあった。

それでも、あのまま続けていたらと考えるとゾッとする。
3年目の俺には、10年後の自分がもう見えてしまっていたから。

最新情報をチェックしよう!