物流倉庫がきつい5つの理由|新卒総合職で5ヶ月やらされた俺の話

  • 2026-08-10
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「物流倉庫 きつい」で検索したってことは、たぶん今きつい。
もしくは、これから物流会社に入るところで、現場配属があると聞いて不安になっている。

俺は新卒で物流会社に入って、最初の5ヶ月を倉庫で過ごした
総合職として採用されたはずだった。

毎日やっていたのは、パレットに積まれた段ボールをカッターで開けて、ラインに乗せることだ。
それを6時間。

先に結論を書いておく。
倉庫作業できついのは、体じゃない。頭だ。

先に:この記事は「総合職で倉庫に配属された人」の話

倉庫で働いている人には、いろんな立場がある。
パートさん、派遣、契約社員、期間工。

俺はそのどれでもない。
新卒総合職で入って、最初の配属が倉庫だったという立場だ。

だからこの記事では、パートさんや専業の作業員の方の代弁はしない。
そこは俺が経験していないので、書いても嘘になる。

書くのは1つだけ。
「総合職で入ったのに、なぜ俺はここで段ボールを開けているのか」という側の話だ。

同じ立場で今つらい人には、たぶん一番近いところが書けると思う。

時系列はこうだった。

  • 4月:本社で新入社員研修が1ヶ月
  • ゴールデンウィーク明け:転勤。地元を離れる
  • 5月〜9月ごろ:一般倉庫で倉庫作業(平日 8:30〜15:30)
  • 5月〜10月ごろ:毎週土曜は別拠点の危険物倉庫で、コンテナの荷下ろし
  • 9月ごろ:倉庫作業から外れて配車へ
  • 11月:冷凍倉庫のある拠点に転属

つまり一般倉庫の拠点にいたのが5月から11月までで、そのうち現場作業をしていたのが5ヶ月
土曜のコンテナだけは、配車になったあとも1ヶ月ほど続いた。

先に1つ、混同されやすいので分けておく。
平日と土曜は、まったく別の倉庫で、扱う荷物も別物だった。

  • 平日=一般倉庫。扱うのは日用品関係の商品で、重くはない。きついのは重さではなく単調さ
  • 土曜=危険物倉庫(別拠点)。こっちが30kg近い段ボール。純粋に肉体労働

「倉庫作業=重い物を持つ」というイメージで来た人には、たぶんここが一番意外だと思う。

平日の倉庫作業は、こういう6時間だった

現場は、売れ残った商品や在庫の余りを検品して、種類ごとに分ける工程だった。
検品して分けるのはパートさんの仕事だ。

俺の役割は、その前工程。
パレットに積まれた段ボールをカッターで開けて、中身をラインに乗せる
それだけ。

開ける。乗せる。開ける。乗せる。
これを6時間やる。

休憩はパートに合わせて45分だった同じ時間に現場へ入って、同じ休憩を取る。ただし終わり方が違う9:0010:0011:0012:0013:0014:0015:0016:0017:0018:00パートさん退勤俺(総合職)事務所に戻って仕事休憩45分パートさんが帰ったあと、俺は事務所に戻って別の仕事をする当時は普通だと思っていた。今思うと、どうかしている

休憩は45分だった。
パートさんが6時間勤務で、その休憩時間に合わせる形になっていたからだ。

で、パートさんは時間になったら帰る。
俺は事務所に戻って、そこからまだ仕事だ。

現場作業が終わったら1日が終わるわけじゃない。
休憩だけはパートさんの勤務時間に合わせておいて、終わり方は社員のまま。
当時は「そういうものか」と思っていた。

今思い返すと、どうかしている。(笑)

物流倉庫がきつい5つの理由

5ヶ月やって、きつさの正体はこの5つだったと整理できた。

物流倉庫がきつい5つの理由同じ動作を6時間くり返すパレットの段ボールをカッターで開け、ラインに乗せるパートが帰っても終わらない休憩はパートに合わせて45分。そのあと事務所に戻って仕事8レーンを2人で回すしかも相方が抜けて、1人になる日がある土曜は30kgを半日下ろす別拠点の危険物倉庫で、20フィートコンテナを空にする冷凍庫は −30℃作業着のまま入ると、まつ毛が凍る

① 同じ動作を、6時間ひたすら繰り返す

カッターを入れて、開いて、中身を出して、ラインに乗せる。
この4動作を、ずっと。

先に書いた通り、一般倉庫で扱っていたのは日用品関係の商品だ。
重くはない。力仕事だと思って身構えていると、拍子抜けするくらいだ。

それでもきつい。
きついのは重さじゃなくて、頭が完全に空くことの方だ。

手が勝手に動くようになると、あとは考える時間しかなくなる。
そして考えることは1つしかない。

俺は大学出て、こんなことがしたかったのか?

毎日そう思っていた。
思いながら、また段ボールを開けていた。

② パートさんが帰っても、俺の1日は終わらない

これは上の図の通りだ。
休憩の取り方はパートさんに合わせる。でも現場が終わったら、俺は事務所に戻って仕事の続きがある。

つまり現場作業は、その日の仕事の一部でしかない
6時間ずっと段ボールを開けて、そこからようやくデスクの分が始まる。

文句を言えるかというと、言えない。
新卒1年目で、しかも配属されたばかりで、周りは全員自分より現場に詳しい。

「まだ何も分かってないやつが何を言ってるんだ」と思われるのが怖かった。
だから黙ってやっていた。

③ 8レーンを2人で回す。しかも1人になる

ラインは8レーンあった。
それを社員2人で回す。

相方はよく休憩に行っていた。
その間は8レーンを1人だ。

当然、追いつかない。
追いつかないと、ラインの先で待っているパートさんの手が止まる。

そうすると、叱られる。
「遅い」と。

自分より20も30も年上の人に、段ボールを開けるのが遅いという理由で叱られる。
これがしんどくないわけがない。

④ 土曜は別拠点で、30kgの荷物を半日下ろす

ここまでが平日の話で、土曜はまったく別だった

行き先は別の拠点にある危険物倉庫。
扱う荷物も、平日の日用品とは別物だ。

やるのは20フィートコンテナの荷下ろし。
30kg近い段ボールが、コンテナの中にびたびたに詰まっている
それを4人がかりで、1個ずつパレットに移し替える。

自分の身長より高いところに積まれた30kgを、下ろす。
それを半日。

当時ほとんど運動していなかったので、正直に言って死にそうだった。
コンテナの中は空気がこもるので、暑さで倒れるかと思った日もある。

これが毎週土曜、5ヶ月続いた

⑤ 冷凍庫は−30℃。まつ毛が凍る

11月に、冷凍倉庫のある拠点へ移った。
ここでは作業はほとんどしていない。荷下ろしする乗務員の手伝いくらいだ。

ただ、庫内に入ることはあった。
−30℃

フォークマンは防寒着を着て作業している。
でも俺は「ちょっと荷物を探すだけ」なので、作業着のまま入る。

耳がちぎれそうになる。
まつ毛が凍るという経験を、俺はここで初めてした。

数字で見ると、こうなる

数字で見ると、こうなる30kg土曜のコンテナ荷物1個8→2レーン数と、回す人数45分1日の休憩−30℃冷凍庫の中4万円辞めるとき請求された免許代新卒総合職として入った会社の、最初の5ヶ月

最後の「4万円」については、後で書く。
これが一番腹が立った話だ。

一番きつかったのは、体じゃなかった

30kgも−30℃も、慣れる部分はある。
半年もやれば体はできてくるし、寒いのは着込めばいい。

慣れなかったのは、いつ終わるのか分からないことだ。

1年目は毎週、OJT担当の先輩と冊子でやり取りする決まりがあった。
今週やったこと、思ったことを書いて、コメントをもらう。

俺は毎週、同じことを書いていた。
「倉庫作業をやりたくない」「早く違う仕事をやりたい」

返ってくるコメントも、毎週ほぼ同じだった。
「現場の作業を覚えることが大事」「現場の人と交流することが大事」

言っていることは分かる。
実際、現場を知らない配車担当は乗務員から信用されない。それは後で身をもって理解した。

でも、当時の俺が思っていたのはこうだ。
「それ、3ヶ月も必要か?」

毎週訴えて、毎週先延ばしにされる。
この「聞いてはもらえるが、何も変わらない」状態が、一番削られた。

半年我慢して上司に言ったら、1日で解決した

土曜のコンテナ作業を、半年くらい続けたころだった。
限界だったので、上司に「そろそろどうにかできないですか」と相談した。

そうしたら、上司は荷下ろし専門の業者を見つけてきた。
ボディービルダーをバイトで雇っている業者だ。そんな仕事があるのかと思った。

当日、実際に見た。

半年我慢した作業は、頼んだら1時間で終わった20フィートコンテナ1本を空にするのにかかった時間約3時間俺たち4人毎週土曜・半日つぶれる約1時間専門業者3人終わったら即帰っていった言えば変わった。言わなかった半年は、ただ我慢していただけだった

ムキムキの人が3人くらい来て、1時間くらいで終わらせて、ソッコーで帰っていった
俺たちは4人がかりで3時間近くかかっていた作業だ。

唖然としながら、同時にこう思った。
もっと早く探してもらえばよかった。

半年だ。
半年間、毎週土曜を潰して、暑さで倒れそうになりながら、俺は何をしていたんだろう。

言えば変わることだった。
でも俺は「新卒が言うことじゃない」と思って黙っていた。
その判断だけは、はっきり間違いだったと思っている。

だから、もし今きつい作業を我慢している人がいるなら、これだけは言いたい。
1回言ってみて、それでも変わらなかったときに初めて「この会社は無理だ」と判断すればいい。
言う前に諦めると、俺の半年みたいになる。

フォークリフトの免許代4万円を、辞めるときに請求された

配属されて2週間くらいで、会社の指示でフォークリフトの免許を取りに行かされた。
1週間の講習だ。

行く前に、書類に名前を書いてくれと言われた。
経費申請か何かだと思って、中身をろくに読まずに書いた。

そこに書いてあったのは、こういう内容だった。
取得後3年以内に退職した場合は、全額返還の義務がある。

俺が辞めたのは、丸3年より前だった。
約4万円。給与から天引きされた。

会社の指示で取らされた免許の代金を、辞めるときに返せと言われる。
最悪だった。

しかも、ここが一番納得いっていない部分なんだけど。

俺はこの免許で、一度もフォークリフトに乗っていない。

取得しただけだ。
現場でフォークを動かすのはフォークマンの仕事で、俺の役割じゃなかった。
今の仕事でも、当然乗ることはない。

会社に言われて1週間講習に行って、取っただけで一度も使わず、
辞めるときに4万円払わされた免許。
これを「自己都合だから」で処理される。

金額の問題じゃない。
会社の都合で取らせたものの費用を、個人に付け替える発想そのものが、今も許せていない。

新卒のときは、こういう書類を読まずにサインしてしまう。
会社が出す書類で「名前を書いて」と言われたものは、面倒でも1回読んだ方がいい。
3年後の自分が損をする。

「この会社、普通じゃないかも」と思ったときにやったこと

倉庫にいたころ、一番困ったのは比べる相手がいなかったことだ。
周りは全員同じことをやっている。だから、これが普通なんだと思うしかない。

休憩45分も、土曜のコンテナも、免許代の天引きも、
「そういうものだ」と言われたら、1年目には反論できない。

だから俺がやったのは、転職活動じゃない。
自分の経歴が、外からいくらに見えるのかを調べただけだ。

数字が出ると、頭の中でぐるぐるしていたものが、一度止まる。
それだけでも意味があった。

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物流の現場経験を入力すると、想定年収と、実際にオファーが来る企業が出る。応募ではないので、今の会社に何かが伝わることはない。俺はこれを見てから考え始めた。
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倉庫が終わって配車になった。でも、地獄はそこからだった

9月ごろ、ようやく倉庫作業から外れて配車になった。
正直に言って、本当に嬉しかった

毎週冊子に書き続けたことが、やっと通った。
これでまともな仕事ができる、と思った。

その1ヶ月もしないうちだった。
乗務員が違う荷物を配送した。

初めてのミスで、頭が真っ白になった。
どうしよう、としか思えなかった。

結果どうなったかというと、OJT担当の先輩が4Tトラックで、200kmくらい離れたところまで運びに行った
夕方4時に出発して、帰ってきたのは夜11時ごろだ。

翌日、俺は「すみませんでした」と謝った。
やってしまった、と本気で思っていた。

ただ、心のどこかでこうも思っていた。
「これ、俺が悪いのか?」

荷物を間違えたのは乗務員だ。
それでも、電話を受けて謝るのは配車の役目だった。

そして11月、冷凍倉庫の配車担当が辞めることになって、俺に声がかかった。
受けた理由は2つある。

  • 一般倉庫の乗務員の人柄が、正直あまり合わなかった
  • 冷凍側は海外の拠点もあって、経験を積めば海外勤務の可能性があると思った

前向きな理由で移った。
そこから始まったのは、月曜から土曜まで働いて、休みの日も携帯が鳴る生活だった。

そっちの話は運行管理の仕事がきつい5つの理由に全部書いた。
倉庫の次に来るのがこれなので、これから配車をやる人は先に読んでおいた方がいい。

動くなら、今日やることは1つでいい

倉庫作業をやりながら転職活動をするのは、正直きつい。
体力が残っていないし、平日の日中に電話も取れない。

だから最初は、人に話すだけでいい。

俺の場合、エージェントに「未経験の業界に行きたい」と伝えたところから始まった。
そこで「実務経験も学習実績もないと厳しい」と、はっきり言われた。

きつい言われ方だったけど、何が足りないのかが分かっただけで、動けるようになった
半年黙っていたコンテナの話と同じで、言ってみないと何も始まらない

俺が最初にやったこと
何が足りないのかを、一度だけ人に言ってもらう
求人を探してもらうためというより、「物流の現場経験がどこで通用するのか」を聞くために使った。在職中でも問題ないし、話した結果「今は動かない」で終わらせても構わない。
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まとめ

物流倉庫がきつい理由を、もう一度並べておく。

  • ① 同じ動作を6時間くり返す。体より頭が先に参る
  • ② 休憩はパートに合わせて45分。そのあと事務所に戻ってまだ仕事
  • ③ 8レーンを2人で回す。相方が抜けると1人になる
  • ④ 土曜は別拠点の危険物倉庫で、30kgを半日下ろす
  • ⑤ 冷凍庫は−30℃。作業着で入るとまつ毛が凍る

ただ、5ヶ月やって一番はっきり分かったのは別のことだ。

きついのは作業そのものじゃなくて、「いつ終わるか分からない」ことだった。
終わりが見えていれば、30kgも−30℃も耐えられる。

そして、終わりを早める方法は1つしかなかった。
言うことだ。

俺は土曜のコンテナを半年黙って耐えて、言った瞬間に解決した。
OJTの冊子には毎週書いていたのに、上司には直接言っていなかった。

言っても変わらないなら、そのときは会社を変えればいい。
でも言う前に諦めるのは、一番もったいない

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