「転職の面接、平日に休めない」
そう調べているということは、たぶん日程調整で詰まっているんだと思う。
候補日を出してくださいと言われた。でも先方が出してくるのは平日の昼で、こっちは休めない。
俺も、そこで一度止まった。
先に、この記事でいちばん大事な数字を出しておく。
80社。
休みが取れない中で、俺が応募した数だ。
当時は月曜から土曜まで働いていた。年間休日は105日で、有給も取りにくい会社だった。
それでも80社出せて、内定まで行った。
つまり、時間の方はどうにかなる。
ただ、この記事でいちばん書きたいのはそこじゃない。
80社出せたのに、俺は途中で3ヶ月ほど止まっている。
きつかったのは、時間のやりくりじゃなかった。
結論:休めなくても、面接には行ける
先に答えを出す。俺がやったのはこれだけだ。
- 土曜に面接をやりたがる会社は、受けない
- 平日の夜、19時開始にできる会社を選ぶ
- リモート面接ができる業界を狙う(ただし運の要素が大きい)
- 応募と書類は、平日の夜にやる
- 最終面接だけは、休むしかない
これで80社出して、内定まで届いた。
1つずつ書く。
先に、この記事で言えることの範囲を出しておく
「面接 平日 休めない」で検索する人の職場は、飲食かもしれないし、小売かもしれない。
俺が書けるのは、そのうちの1つだけだ。
- 物流会社の営業所。職種は配車
- 月曜から土曜まで勤務。年間休日105日
- 有給は取りにくい会社だった
- 1回目の転職(物流からIT・未経験)
つまり1社・3年分・1回目の話だ。
2回目の転職は業界の中での移動で条件がまるで違うので、ここでは書かない。
働き方そのものについては週6勤務はきつい?と年間休日105日はやめとけ?に書いた。
面接の時間は、こうやって作った
土曜に面接をやりたがる会社は、最初から受けなかった
土曜に面接してくれるなら、休みの日に行ける。一見ありがたい話だ。
でも俺は受けなかった。
土曜に面接できる会社は、やばいと思ったからだ。
土曜に面接をやるということは、その日、その会社では人が動いているということだ。
入ったら自分も土曜に出ることになる。それは今と変わらない。
面接の日程の入れ方に、その会社の休みの扱い方が出る。選考を受けながら、こっちも見ていた。
これは今でも正しかったと思っている。
求人票の「年間休日◯日」は、いくらでもきれいに書ける。でも面接をいつ入れてくるかは、その会社の実際の動き方がそのまま出る。
平日の夜に対応してくれる会社は、少なくとも夜まで人がいる。土曜に入れてくる会社は、土曜に人がいる。
募集要項より、この方が正直だ。
平日の夜、19時開始にできる会社を選んだ
定時で上がれば、19時には間に合う。だから19時開始にできる会社を優先して進めた。
逆に言うと、日中しか面接をしない会社は諦めた。
選択肢は減る。でも、休めないなら仕方がない。受けられる会社の中で戦うしかない。
ここは割り切った方がいいと思っている。
「行けるかどうか分からない日程」を抱えたまま選考を進めると、直前で調整に追われる。そのストレスの方がでかい。
最初から「夜しか無理です」と言ってしまう方が、結局は楽だった。
それで落とされる会社もあったと思う。ただ、そこは諦めた。全部は取れない。
リモート面接は、運が良かっただけだと思っている
IT業界を狙っていたことと、コロナ禍のタイミングが重なった。
それでリモート面接ができるようになっていた。移動時間がまるごと消えるので、これは大きかった。
ただ、これは自分の工夫じゃない。運だ。
だから「オンラインで受ければいい」と一般化するつもりはない。業界とタイミング次第で、ここは全然変わる。
最終面接だけは、どうにもならなかった
ここまでは何とかなる。ならなかったのが最終面接だ。
最終面接は対面のところがあった。しかも昼間だ。
有給を使えばいい、という話ではある。ただうちは有給が取りにくい会社だった。
理由を聞かれるし、簡単には通らない。
正直に書く。
当日に「体調不良です」と電話をして、休んだ。
そのとき何を思ったかというと、実は何も思っていない。
「なんとも思わない。どうせいつか辞めるんだから」
それだけだった。
褒められた話じゃないし、勧めるつもりもない。
ただ、有給が取りにくい会社にいると、この選択を迫られる場面があるのは事実だと思う。きれいごとでは進まない。
バレてはいない。ただ、気づかれてはいた
在職中の活動でいちばん気になるのは、たぶん「バレないか」だと思う。
結論から言うと、活動中にバレることはなかった。
ただ、辞めると伝えたときに言われた。
「有給取ってたりしてたもんね」
俺は「いえ。そういうわけじゃないですよ〜」と答えた。
内心はこうだ。
「やっぱそうだよなあ。気づかれるよなあ」
見ていないようで、見られている。それでも、辞める意思を伝えるまでは何も言われなかった。
応募と書類は、いつ書いたか
面接は目立つが、作業量でいうと応募と書類の方が多い。ここをどう回したか書く。
まず、週に1回、転職エージェントと面談していた。
紹介された求人を見て、行くか行かないかをすり合わせる。この時間も平日の夜に取った。
この面談が、いま思えばいちばん効いていた。
求人を自分で探していない。探す時間があるなら寝ていたと思う。
向こうが集めてきたものを見て、行くか行かないかを決めるだけ。判断の時間しか使っていない。
そして、そこで毎週5社から20社くらい応募した。
これを積み上げて80社になった。1日に何時間も使ったわけじゃない。週1回の面談と、その後の応募だけだ。
休みが取れない人が自力で求人を探すのは、たぶん一番先に折れるところだ。そこを人に持ってもらったから、数が出せた。
いちばん時間がかかったのは、最初の職務経歴書だった。
1通目を書くのに1週間。添削してもらって、その修正まで入れると2週間かかった。
逆に言うと、2週間で終わる。ここさえ超えれば、あとは使い回せる。
80社に応募したが、80通書いたわけじゃない。書いたのは実質1通だ。
これは休めない人には大きいと思う。いちばん重い作業が、最初の2週間で終わる。
逆に言えば、その2週間を越えられずに止まる人が多いんじゃないかとも思う。俺も1通目は正直しんどかった。
企業研究も、面接対策もしていない
これは書くと驚かれるが、事実なのでそのまま書く。
企業研究はしていない。
IT業界に行くと決めていたので、会社ごとに調べるところまでやらなかった。
面接対策もしていない。
エージェントから模擬面接を提案されたが、断った。
理由は正直、これだ。
「面倒だった。恥ずかしかった」
「メールでやりとりしてるんだからいいでしょ。添削もしてもらったし」
ただ、まったく何もしていないわけじゃない。
よくある質問の一覧をもらって、答えをあらかじめ書いた。それを添削してもらった。
つまりやったのは書く方だけで、話す練習はしていない。
休む時間が無い人にとって、これは1つの割り切り方だと思う。全部やろうとすると、そもそも始まらない。
ちなみに、このあと書くとおり書類はほとんど通っていない。
ただ、それは対策をしなかったせいじゃない。
落ちていたのは書類の段階だ。面接対策をしたところで、会う前に落ちるものは落ちる。
完全に未経験の人間が、業界ごと変えようとしていた。理由はそれだけだと思っている。
しかも同じ時期に、スクールと資格もやっていた
この時期、転職活動だけをしていたわけじゃない。
プログラミングスクールに通っていたし、ITパスポートの勉強もしていた。
未経験でIT業界を受けるので、エージェントから「学習の実績がないと厳しい」と言われたからだ。
実務経験もない、プログラミングもやったことがない。そのままでは書類が通らないという話だった。
だから、面接の時間を作りながら、同時に勉強もしないといけない。ここが一番きつかった。
やっていた場所は決まっている。コメダ珈琲だ。
平日の夜、週2〜3回。20時から22時。
日曜も、朝から昼くらいまで。
スクールはオンラインで、曜日は決まっていなかった。週1回くらいのペースだ。
次回までに教材を進めて、その中で出た質問をまとめておく。そういう形式だった。
正直に書くと、後半はこうなっていた。
「何か質問事項作っとかないと」
質問を用意するために教材を開いていた、というのが近い。
諦めてはいない。ただ、テキトーになっていった。
それでも、コメダ珈琲に行くこと自体は嫌じゃなかった。
「充実してると思った。家でゴロゴロしてる時より、いいと思っていた」
週に1日しかない休みを勉強で潰していたわけだが、当時はそれを損だと思っていなかった。
家にいても、SNSとYouTubeを見て一日が終わる。それなら外に出て何かやっている方がいい。
我慢して机に向かっていたわけじゃない。そこは正直に書いておきたい。
しんどかったのは勉強そのものより、それが3ヶ月以上ずっと続くことだった。
平日は仕事のあとにカフェ、土曜は出勤、日曜の午前もカフェ。完全に何もしない日が無い。
だから「テキトーになっていった」んだと思う。
それでも、3ヶ月止まった
ここまで書いておいて何だが、俺の転職活動は途中で止まっている。
10月ごろにインフラ系の会社から内定が出た。それをブラックな気がして辞退した。
そこから年明けまで、3ヶ月ほど何もしていない。
表向きの理由は繁忙期だ。実際、忙しかった。
でも、それだけじゃなかった。
止めたのは忙しさじゃなく、居心地だった
正直に書く。この時期、こう思っていた。
「今のままでもいいかな」
金がもっと欲しいわけでもなかった。むしろこうだ。
「忙しいことで、色々考えなくて良かった」
そして、この時期の仕事はうまくいっていた。
頼られるようになっていたし、お客さんと仲良くなって仕事をもらえたりもした。
自分宛の電話が増えて、売上に貢献している気持ちにもなっていた。
つまり、辞める理由が減っていた。
転職活動が止まったのは、しんどかったからじゃない。居心地が良くなったからだ。
ここが一番の罠だと思っている。
忙しい職場は、忙しいこと自体が「考えなくていい理由」になる。
目の前の仕事が詰まっていると、来年どうするかを考える隙間がない。
そして、考えなくて済むのは正直、楽だ。
そのうえ、続けていれば頼られる。頼られると、辞めにくくなる。
自分の名前で電話がかかってくるようになると、辞めるのが「裏切り」みたいに見えてくる。
誰にもそんなことは言われていない。勝手にそう思うだけだ。
条件は何ひとつ良くなっていない。給料も休みもそのままだ。
変わったのは、自分がその場所に馴染んだことだけだった。
面接に落ちるたび、今の会社に引き戻された
もう一つ、外からの力もあった。
面接はしんどかった。時間のやりくりより、こっちの方がしんどかったかもしれない。
初めての人と話す。うまく答えられた、答えられなかったで一喜一憂する。とにかく疲れる。
うまく答えられなかった日の帰り道、頭に浮かぶのはいつも同じだった。
「今の会社以外じゃ雇ってもらえないんじゃないのか」
「俺はダメなんかもしれんなあ」
80社出して、書類が通ったのは3社だ。ほとんどが会う前に落ちている。
その状態で面接に行って、うまく答えられずに帰ってくる。
そうすると、いま自分を必要としてくれている場所が、急に良く見えてくる。
外で否定されるほど、いまの職場が優しく見える。
内側は居心地が良くなっていく。外側は自分を否定してくる。
両方から「今のままでいいか」に引き戻される。
だから、これがこの記事の結論になる。
休みが取れない中での転職活動でいちばんきついのは、時間のやりくりじゃない。
続ける理由が、細っていくことだ。
戻れたのは、正月に地元へ帰ったからだった
止まっていた活動が動いたのは、年末年始だった。
地元に帰って、そこで気づいたことがある。その日のことは年間休日105日はやめとけ?に書いたので、ここでは繰り返さない。
ここに書きたいのは、帰ってきてから何をしたかだ。
年明けにやったことは、1つだけだった。
1回目と同じ転職エージェントの、同じ担当者に連絡を入れた。
それだけで再開できた。
ここは、休めない人にとって地味に大事だと思う。
一度登録しておくと、止まっても、また連絡するだけで戻れる。
経歴も希望も、向こうが持っている。ゼロから始め直す必要がない。
実際、俺は3ヶ月空けている。それでも嫌な顔はされなかった。
再開して、2ヶ月で内定が出た
年明けに再開して、そこから約2ヶ月で内定が出た。
1回目の転職活動の数字を、全部出すとこうなる。
80社出して、書類が通ったのは3社。内定は2社。
数字だけ見れば、褒められたものじゃない。
ただ、これを準備不足の結果だとは思っていない。
完全に未経験の人間が、業界ごと変えようとすればこうなる。それだけの話だと思う。
実務経験がない。コードも書けない。その状態で書類を出せば、ほとんどは会ってもらえない。
だから、通過率の低さで落ち込む必要はなかったと、いまなら思う。当時は思えなかったが。
でも、出た。
3ヶ月止まったあとに再開しても、間に合った。
このとき使ったサービスの話は物流からの転職でおすすめのエージェントにまとめてある。
いま、休めなくて動けない人へ
最後に、日程調整で詰まっている人に向けて書いておく。
① 休めなくても、応募と書類は進む
面接だけが転職活動じゃない。
登録も、面談も、応募も、書類も、全部平日の夜にできる。
動ける部分から動いておけば、いざ面接の日程が来たときに困らない。
② 面接の日程で、その会社を見ていい
土曜に面接したがる会社は、入ったら土曜に働く会社だ。
こっちが選考されているだけじゃない。断る理由として使っていい。
③ 止まってもいい
俺は3ヶ月止まった。それでも戻れたし、戻ってから2ヶ月で決まった。
一度エージェントに登録しておけば、連絡するだけで再開できる。
④ いちばん危ないのは、時間が無いことじゃない
これが一番言いたいことだ。
時間が無いことより、続ける理由が無くなることの方が危ない。
忙しい職場ほど、辞めなくていい理由が増えていく。頼られるし、考える暇もなくなる。その構造については週6勤務はきつい?にも書いた。
だから、動けるうちに選択肢だけは作っておいた方がいい。
登録するだけなら、面接に行く必要はない。時間もかからない。
物流という業界そのものをどう思っているかは物流業界はやめとけ?「負け組」なのかに、配車の仕事の中身は運行管理の仕事はきついに書いた。