元物流業界の社員で、現在は情報システムエンジニアとして働いている私が、物流業界からのキャリアチェンジした手順をお伝えします。
物流業界で働き続けることに不安を感じキャリアチェンジをしようと考えている皆さんに向けた記事となります。
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物流業界の特性
物流業界は、「荷物を運ぶだけ」ではありません。
運転するドライバーの他にも、倉庫の商品を管理、ドライバーの運行状態を管理、他の業界と変わらない事務ももちろんあり、物流業界で働く上で様々な役割が存在しています。
ドライバーに目を向けがちになりますが、裏方の仕事の量はとんでもないです。
また、不人気業界となっているため、人手も足りていません。
かつ、燃料費も高騰しており、コストが年々増加している一方で、メーカーの輸送費を上げることが困難なため(なかなか理解してもらえない)利益を得ることがより難しくなりつつあります。
さらに、業界内でも変化を嫌う人が多く、依頼書はF A Xで送付、受領、運行指示やピッキング(必要な商品を取り出すこと)も紙でやりとりしています。
24時間365日稼働しているためまさに流通を支えるインフラと言えるでしょう。
必要不可欠であることは間違いない一方で、労働環境も悪く年収が上がりにくいため、若者にとって魅力がある業界ではありません。
上記問題は人手不足を解消することで、労働環境の改善に効果的ですが、魅力がないと周知されているため難しいのが現状となっています。
キャリアチェンジの難しさの原因
物流業界から他業種へのキャリアチェンジが難しい理由として、物流に関する知識やスキルは他業種には必要とされないからです。
それに加え、物流業界に長くいると、その業界特有の方法論や思考パターンにとらわれてしまい、視野が狭くなる傾向があります。
例えば、効率的に配車を組むことを考えても、ある程度パターンがあり組み合わせ方を探すことに注力しています。
また、人的ミスも多いためリカバリの対応をどうするかを考えてしまいがちです。
しかし、他業種ではそもそもミスをしないためのやり方に力を入れて、ミスが許されないことがしばしばです。
そうした点で、物流業界から他業種へキャリアチェンジする場合だとシビアに感じるかもしれません。
私の実体験
私の転職経験についてお話します。
私は物流業界からIT業界への転職を経験しました。
結論、物流業界で培ったスキルがI T業界で全く役立っていないかと言うと、そんなことありません。
最初は全く新しい分野で戸惑うこともありましたが、物流業界で培ったコミュニケーションスキルや交渉力が大いに役立ちました。
正直、物流業界で働いていたからこそ今の職場でも必要とされるようになったと確信しています。
まず1つ目が、コミュニケーションスキルです。
様々な業界の方とお話する機会が多く、またドライバーとは年齢も自分とは2回りくらい上の方と話すため、コミュニケーションを取らなければ仕事ができない状況で働いていました。
そのため、どんな人とでも円滑にコミュニケーションのスキルとマインドが身についています。
このスキルはI T業界だけでなく、他業界でも必要とされる能力です。
次に、スケジュール管理能力です。
配車係をしたことがある人なら特に身についているはずです。
時間内に荷物を届けなければならない仕事です。また、“明日届けてほしい”“今週中”など期限がバラバラなものを適切に配置して、必ず期限も守って届けることを意識しています。
このスキルも他人から信用されるためには必須です。入社時から“期限”をまず聞いてから仕事に取り掛かるマインドが上司や先輩から信用を得られるでしょう。
また、物流業界ほどマルチタスクではないため、難なく仕事できるでしょう。
上記2つのスキルは、物流業界だけでなく、他の多くの業界でも非常に価値があります。
キャリアチェンジする上では、キャリアアドバイザーなど業界の知識がある人に相談することが望ましいです。私自身も不安が多く、新しい業界へ行っても現状と変わらなければ意味がないので、有識者に相談したり、実際の職場の労働時間を間接的に聞いてくれるので、転職エージェントを選択することをお勧めします。
以下、おすすめの転職エージェント一覧
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キャリアチェンジのための戦略
キャリアチェンジを成功させるためには、まず自分が何を求めているのか、どのようなスキルを持っているのかを明確に理解することが必要です。
自身のスキルが目指す業界でどのように活用できるのかを考え自己P Rに盛り込んでいくことが大切です。
キャリアチェンジは、自分自身の価値観や目標を再評価し、新しい方向へと進むための重要なステップです。
どうしてキャリアチェンジをするのか、マイナスな感情(労働環境が嫌だ、将来が不安だ)だけでキャリアチェンジをするのは危険です。
行きたい業界の魅力を整理していくことが重要です。
私の場合、非効率的な業務(手作業ばかりの業務)をしている中で、どうにか楽できないかと考えた結果、プログラミングを独学で学び、学んだものを業務に活用して残業時間を減らすことができました。
その時プログラミングに可能性を感じ、より一層手に職を身につけて働いてスキルをつけて働きたいと感じたため物流業界からI T業界へ転職しました。
これは一例ですが、行きたい理由と目出すための理由がしっかりしていると採用されやすいです。
自分の興味、価値観、長所短所を自己評価して、キャリアアドバイザーや友人に話して整理した上でキャリアチェンジをすることが成功へ繋がります。
まとめ
キャリアチェンジは不安も多く、0からキャリアを形成することに躊躇することでしょう。しかし、物流業界で培ったスキルは他の業界でも間違いなく活用できます。
キャリアチェンジは、自分の人生を再設計し、新しい道を切り開くための重要なステップです。
それは大変な挑戦であり、不安であることは間違いありません。
しかし、物流業界で培ったスキルは他の業界でも活用できるため、その挑戦は決して無駄ではありません。私自身もI T業界でやっていけるのか、よりブラックな会社ではないか不安もありました。
しかし、物流業界で働いていたあなたならI T業界でも適応する力は間違いなく備わっています。
より良い未来(給与面や労働環境面)を望むのであれば、絶対にキャリアチェンジするべきです。
私自身も転職しましたが一切後悔なく、むしろ転職して良かったと常々感じています。
どんな背景や経験を持っていても自分自身を分析して、努力を継続していくことで、誰でも新しいキャリアを切り開くことができるでしょう。